私が工業英検2級の受験対策としてやったこと

工業英検はなかなか情報がないので、これから受験する方に少しでも参考になればと思って、私の受験対策をまとめてみました。工業英検についても少し詳しく解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。

マイナーだけど結構難しい!「工業英検」とは?

通常の英検に比べると工業英検は認知度がかなり低いかもしれません。

工業英検とはいわゆる工業英語とは、この日本語にあたる英語は“Technical Writing(in English)”または”Technical Communication(in English)”となります。テクニカル・ライティングには、米国でもさまざまな定義がありますが、最近では下記が最も受け入れられているようです。

Technical Writing may be defined as the presentation in written form of technical and scientific information with clarity and precision on a level suitable to the intended audience.
(テクニカル・ライティングとは、科学技術を対象とする読者に合ったレベルで正確に、分かり易く伝えることである。)

-Pearsall, Technical Writing: Methods for College Teachers

つまり、「難解な単語や修飾の多い文体を使わず、また、書く側が自己満足に陥らずに、読み手に対して分かりやすく書く英語」と言うことができます。

私が工業英検を受験しようと思ったのは、翻訳の仕事に活かせると思ったから。

工業英検の問題は非常にテクニカルなものなので、産業翻訳の勉強をしている方や理系の大学生などにお勧めの資格です。

工業英検について

工業英検は

  • 1級
  • 2級
  • 準2級
  • 3級
  • 4級

と5段階に分かれています。それぞれの難易度については過去問を参考にしてみてくださいね。

以下には私も受験した2級、として一番難しい1級について詳しく解説していきます。これから工業英検を受験しようと思っている人にとっては役立つ内容かもしれません。

工業英検2級の試験内容と合格基準

受験対象レベル:大学専門課程・大学院課程・工業高等学校上級学年・専攻科程度の工業英語の知識を有する者

工業英検2級の試験内容

3級は全問マークシートですが、2級は文章記述問題のみとなっています。英文和訳・和文英訳ともにあるうえ、問題の量も多くなっています。

  • 英文和訳
  • 英文和訳(専門分野2問から1問選択)
  • 関連のある複数の英文を簡潔な1文にまとめる
  • 英文中のインフォメーションワードを指摘し、簡潔な英文に書き直す。
  • 和文を指定語数以内の英文に要約
  • 和文英訳

なお、通常の英検と違い、工業英検の試験には辞書を2冊まで持ち込むことができます。(※電子辞書はダメです)

工業英検2級の合格基準

読む

  • 技術的な文章(取扱説明書、仕様書、論文等)のスタイルの違いをほぼ理解し、読むことができる。
  • 専門雑誌、業界誌の内容をほぼ正確に理解できる。
  • 自分の専門分野の論文をほぼ正確に読むことができる。

書く

  • 技術英文のメカニクス(句読点、記号、略語等)をほぼ正しく使った文章を書くことができる。
  • 科学技術の専門用語に習熟しており、スタイルをほぼ良く考慮した文章を書くことができる。

工業英検1級の試験内容と合格基準

工業英検1級が合格率がわずか5〜6%と、かなり難易度の高い試験になっています。

受験対象レベル:工業英語の専門家としての実務能力を有しているレベルで、実務上工業英語を指導できる者

工業英検1級の試験内容

一次試験:筆記

  • 英文和訳
  • 英文を読んで英文の表題をつけ、要旨を指定語数以内の英語でまとめる
  • 複数の英文を簡潔な1文にまとめる
  • 英文を指定語数以内に要約する
  • 冗長な英文を簡潔に書き直す
  • 和文英訳
  • 和文英訳

二次試験:面接

  • 一次試験合格者を対象に行われる口述試験。

工業英検1級も一次試験には紙の辞書を2冊まで持ち込むことができます。
また、一次試験のみ合格の場合、その半年後に行われる検定において同じ級を受けるとき、一次試験の免除を受けることができます。

工業英検1級の合格基準

読む

  • 技術的な文章(取扱説明書、仕様書、論文、規格等)のスタイルの違いを正確に理解し、読むことができる。
  • 専門とする分野に関して、高度な論文、記事を正確に読むことができる。

書く

  • 読み手に応じた工業英語のレトリック、メカニクスを活用して、商品としてのテクニカルドキュメントが作成できる。
  • 他人が書いた英文をテクニカルライティングの面から添削できる。

聴く

ネイティブの技術者やテクニカルライターとドキュメント制作上の問題点について討議できる。

私はあいにく工業英検は2級しか持っていません・・・・1級にチャレンジしてみようと思ったのですが、難易度の高さに挫折しました・・・ 特許翻訳者や技術翻訳者を目指す方はぜひチャレンジしてみてくださいね!

続いては、私が工業英検2級を受験するにあたってやったことを紹介していきますね。

うっちー

私はこうやって工業英検2級に合格した!【受験体験談】

私が工業英検2級対策としてやったこと。

それは、とにかく訳すということ。

受験を決めてから試験まで3か月しかなかったのですが、私はほとんど毎日日⇔英の翻訳をやりました。

この試験は翻訳がメインなので、訳すこと以外対策のしようがないと思います。

以下、私が受験のために購入した教材です。

私が工業英検対策のために購入した教材

普段から技術文書の英訳に慣れてる方の場合は、対策本や過去問以外やる必要はないと思います。私は英訳の経験がまったくなかったので、3冊やることで「技術英語とはなんぞや」みたいなことを理解できたような気がします。ただ、過去問だけだと量が限られるので、時間の余裕がある方はこういう本で英訳練習をするのもいいと思います。

それと英検1級に合格しているような方の場合は、わざわざ単語を覚えたりする必要はありません。辞書の持ち込みが可能だし、試験内容のレベルは辞書がなくてもguessで読み進めるくらいなので、単語の暗記などはせずに翻訳の練習をするほうが賢明です。

問題量が結構多いので、のんびり訳してると全然時間が足りなくなります。

毎日翻訳練習をすることで、訳すスピードも出てくると思います。

私も勉強を始めた当初よりずいぶんスピードがアップし、本番では終了20分前に解き終え、見直しをすることができたくらいです。

あと、異なる分野の問題から瞬時に選んで解かなければいけないので、自分が何が得意で何が不得意かということを自覚することも重要です。これは、問題をたくさん解いてるうちにだんだん分かってきます。途中まで解いて「この分野は苦手だから止めた」と、違う問題に移るなんていうのは時間の無駄ですからね。

「インフォメーション・ワード」については対策本でも説明がありますが、イマイチ理解できない・・・という方には工業英検1級対策―文部科学省後援がオススメです。この本は1級用ですが、その他のコンテンツも2級対策に十分使える内容です。

また、持ち込む辞書で悩む人も多いようです。私もその一人でした。

私が試験当日に持ち込んだ辞書

「辞書を引く時間がない」「ポケットタイプのものだけで十分」などという意見をネットで読んでいたので、大きくて値段の高いものは避けました。それでも技術関連の辞書は持っていきたかったので、以下の2冊を購入しました。

でも実際には、試験中に辞書を引く時間はほとんどありませんでした。両方とも数回引いた程度です。なので、あまり辞書に頼ろうと思わないほうがいいですね。

あと、要約問題は注意です。
要約問題だってことは分かってたはずなのに、実際試験になると忘れてしまうんですよね。全訳ではなく「要約をして、文字数を記入する」ということを忘れずに!

 

受験される予定の方、頑張って下さいね。

うっちー

 

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